海峡横断

 シーカヤックでの海峡横断と言うと、まず、疲れるだろうなあ、とフツ−の人は思ってしまうだろう。
 確かに、変化に富んだ海岸線沿いに漕ぐのと違って、行けども行けども茫漠とした海を何時間も漕ぐのは、肉体的にも精神的にもシンドそうだと思うのが当然と言えば当然だ。
 でも海峡横断の達成感は特別なものがあり、一度やったらまた別の海峡を渡りたくなってしまう、麻薬性を秘めているのだ。
 個人でいきなりそれを計画実行するのはけっこうたいへんだが、幸い日本では毎年色々なところで横断イベントが(シ−カヤックの普及を願うグッドピ−プルたちの尽力によって)催されている。
 そのようなオ−ガナイズされた横断に参加するにしても、ただ後を付いて行くだけなのと、自分が個人で渡る事を想定して参加するのとでは、得るものがかなり違ってくる。


本ページ目次 海峡横断の魅力 海図 海を知ろう 装備 飲料 食料 トイレ 諸注意 データ ペース 装備品リスト
別ページへ 95伊豆大島横断レポート 01利島横断レポート 装備カタログ GPS

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海峡横断の魅力
達成感

 海峡横断の達成感は何ものにも代えがたい。 登山以上の達成感を味わえます。
日本地図レベルでみた離れた場所への横断。そこをはるばる渡ってきたことの喜びは大きいです
パドリングハイ 

 どこまでも、まっすぐ漕いで行けると言うのは一つの快感だった!
パドリングのリズムが体内の波動と同調してくると、頭の中の雑念は消えて、漕ごうという意思なしで体が勝手に動いてくれる。パドルは軽く、カヤックはグングン進んで行く。脳からはα波が出っぱなしで無我の境地に! パドリングハイ!
 座禅の境地みたいだね、The ZEN!



海図
 海図のコピ−をくれるイベントもあるけれど、できたら自分で持っていたいし、少なくとも事前に目を通しておきたい。(ZENで閲覧可能。)
 購入希望者は日本水路協会 03-3543-0689 もしくは、日本水路協会のHPから代金引換で直接購入できます。http://www.jha.jp/kaizu/index.html
 (ここのHPはただ購入するだけでなく、いろいろタメになります。
例えば、海図の商品説明をクリックすると、「海図の読み方・使い方」が出るので参考にしてください。)
大島横断はNO、H-179。利島H−180。駿河湾横断NO、80。佐渡海峡横断NO、1180。
 『H−』と表記されているのは、ヨット・モ−タ−ボ−ト用参考図(ヨッティング・チャ−ト:海図の簡易版。縮尺の点等でこちらの方がシ−カヤックでは使いやすいことが多い)
 海図や地形図を携帯するにはチャートケースが必要になる。¥2900〜
もしくはパウチしてしまう。

 海図でまずチェックするのは、スタ−ト地点から目的地までの
正確な距離方位角度(もちろん磁方位で360方位表示)。これがナビゲーションの第1歩です。
 それから海図に表記された、潮流&海流の情報。急潮、激潮の有無を調べる。
 当日の潮汐表からどのくらい流されるかまで読めたらGoodだ。それによって前記の方位角度を修正するのが潮を意識したナビゲ−ションをしよう。



海を知ろう
大島〜伊豆半島

 海流(カレント)である黒潮からの分流が相模湾に入っていきます。黒潮が大きく北側へ蛇行するとかなり強い流れ
となります。
 それとは別に、潮汐の干満で起こる
潮流(タイダルストリーム)があります。潮流は大潮・小潮によっても変わるし、1日のうちでも上潮と下げ潮で向きが変わるし、流れの止まる時間帯もあります。

 海流と潮流の方向がいっしょだと、とてつもない流れになります。また、互いに打ち消す方向になれば相殺されることもあります。

『伊豆半島〜大島間では、一般に上げ潮流は西南西方へ、下げ潮流は東北東方に流れ、下げ潮流と海流と相合するときは3ノット内外に達することがある。また上げ潮流は海流と相殺してその流勢を減少するばかりでなく、ときに海流を圧して反対に偏南西流を見ることがある。』(ヨッティング・チャ−トH−179より転載) 

  潮汐表から潮汐を調べる。この場合、海流と潮流が流れを打ち消しあう上げ潮でしかもあまり潮流のきつくない時(大潮以外の時)を選ぶのが正解なのです。

 95年の大島横断では、これがドンピシャリで、ほとんど流れのない、穏やかな海でした。 95大島横断レポート
 
 99年の7月31日の大島横断、8月1日の利島横断はたいへんだった。この夏は黒潮本流そのものが、北に寄っていた。海上保安庁水路部はちょうど7月30日付けで『伊豆諸島北部海域の黒潮は例年になく北に偏して、強流域になっていますので注意が必要です.』と黒潮注意報を出している。
 また半島〜大島間を流れる分流もかなり強くなって、『相模湾沿岸部では最大2.4ノットの流れ、また野島埼沖では3.8ノットの強い流れが観測されている。それに伴って、東京湾では8月5日に最大約30cm潮位が上昇し、また、湾内の千葉・横須賀験潮所等の海水温度は平常よりも3℃高い28℃となっていて、これも分枝流の影響を受けていると思われる。』と分流注意報も出していた。
 さらにその時は大潮で、ちょうど横断する時間帯の8〜9時が下げ潮流の最速時で、海流と潮流が同じ向きになってしまったのでたまらない。大島西岸の南の方にある野増港に向かうはずが、8キロ北の大島の北端まで流され、西岸伝いに南下して7時間かかっている。過去に荒れて時間のかかったこともあったが、潮の流れとしては今回が最速だったろう。多くの人が伴走船に牽引されたようだが、ZENメンバーたちはちゃんと自漕完漕したので立派なものだった。
 また、利島横断は潮に流されすぎて、全員リタイヤでした。


 さて2002は黒潮が大きく蛇行して入ってきているようです。8/3の潮汐は長潮、干潮のボトムが6:30で14:00の満潮へ向かっての上潮です。潮時としてはいいタイミングですね。9-11時くらいが最も潮流が速くなります。相殺してくれよお〜。

(長潮(ながしお) 上弦,下弦を1〜2日過ぎた頃,干満差が一段と小さくなり,満潮・干潮の変化がゆるやかでだらだらと長く続くように見える小潮末期.旧暦の10日と25日頃です.)

海流・潮汐情報

・海上保安庁の、海洋速報&海流推測図
 というページは海流の情報を得られます。
海洋速報は毎週水曜日に、海流推測図は毎週金曜日に発行されます。
海の動き>海洋速報&海流推測図 とたどってください。
 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/  

・和歌山県農林水産総合技術センタ−水産試験場による人工衛星画像海況速報
地味なこの手の情報の中で、もっともカラフルに彩色されて、ビジュアルにうったえてくれます。
ピンクの帯域:黒潮北縁です。
さらに、『3.黒潮は熊野灘沖を東へ流れ,御前埼沖から北東へ向きを変え伊豆列島北部の大島に接近している。伊豆大島に黒潮の強流部があたり,流れの影領域が東側に形成されて小さな低温域が形成されている。』など細かい情報もあります。 
 http://www.wakayama.go.jp/prefg/070100/070101/suisan/ga-joho.htm

静岡県水産試験場提供  による 一都三県海況速報
http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~jfg/tuki/inde_g1.htm

・潮汐情報・関東 各地の情報がたくさん載っています(例えば千葉県で18ポイント)。
各地を開けると、当日のタイドグラフが出ていますが、もちろん希望日を選べます。
かなりうまいグラフィックで表示されています。月や日のデータなどかなり細かく出ています。
http://www2q.biglobe.ne.jp/~ooue_h-h/i/tide/select06.html
佐渡海峡

 佐渡海峡にきているカレントは、黒潮の分流の末裔である対馬海流です。
九州西部に分かれた黒潮の分流は対馬海流と名前を変えて日本海へと入ります。狭くなっている大韓海峡と津軽海峡(1〜6ノット)で流速を速めるが、日本海のほぼ中央の佐渡海峡では速度を落とし、北東に0,3ノット流れています。
 もうひとつの海の流れ、タイダルストリームはというと、この付近の潮汐はあまり大きくないのです。日本海の両端では潮流も速いのですが、ちょうど中央では南北のからの潮が合わさるところなので、あまり潮位差もないのです。大潮時、房総で180cmの潮差があるときでも、こちらは30cmです。潮流もほとんどありません。海流と潮流が複雑にからまないので、流れを理解しやすい海域ですね。

(対馬暖流 : 日本海は、太平洋と比べ観測網は少なくて、対馬暖流について多くのことがわかっているとは言えないようです。対馬暖流の流路には二説が存在します。メインの1本の流れが蛇行してくる説。中央と日本側と大陸側の3本のルートのある三分岐説。 

大韓海峡(釜山へ)

 九州西部に分かれた黒潮の分流は対馬海流と名前を変えて日本海へと入ります。
日本海の入り口である、幅の狭い対馬周辺では流れを速めます。対馬を境に西水道(大韓海峡)と東水道に分けます。通常は西水道よりも東水道の方がより強く流れて入るようです。
 通常大韓海峡では、対馬海流は北東へ1.5ノット(時速2.8km/h)くらいが通常の流速です。
 潮流は下げ潮流が北東へ1.7ノット、上げ潮流が南西へ2.3ノットです(共に大潮時)。
ここも、海流と潮流が重なるとたいへんです。

 97年の大韓海峡横断では10年に一度と言われる東水道よりも西水道に強い流れが入り、しかも大潮が重なって,全員リタイヤでした。(そのまま漕げば18時くらいには着いただろうが、特別ルートで入国するため、15時30分が門限だった。)
 ピックアップされる間の流される流速を測ったら3,7ノット(時速6,8キロ)でした。
津軽海峡

 津軽海峡の場合、海流と潮流があります。
 日本海を北上してきた対馬海流(黒潮からの分流)が太平洋側へ、つまり西から東へ常に流れている。流速は2.5-3ノット(時速約4.6-5.6km/h)で最速で6ノット(11.1km/h)に達するようです。
 さらに潮の満ち引きで起こる潮流が上げ潮で東から西へ。下げ潮で西から東へ流れています。
 したがって、下げ潮流だと海流と同じ方向に流れるので流速はより速くなってしまう。逆に上げ潮だと弱くなる。海流の方が強いから、通常は太平洋側へ流れているのだが、年に数回、日本海側へ流れることが有るそうです。
 海峡の間に3ヶ所くらい、川の瀬のように潮波の立っているところがありました。

 我々が横断した96年は、潮がけっこう速かったです。すごく潮の強い個所は、100m進むのに40分かかっていた、と伴走船の船長が言ってました。時速150メートルしかでていない、ルームランナー情態だったのでした。
 地形が複雑なので、反流(カウンターカレント)もあります。北海道側へ近づき、白神岬をかわしてヤレヤレと思ったのもつかのま、向かい潮に苦しめられ、なかなか進まなかったです。
 この時は横断に10時間かかりました。
 本当はもっとラクなコースがあります。潮に乗れば半分くらいで渡れるでしょう。
ほんとうは・・・・

 実は海峡横断イベントの多くが、潮を意識して日時を決めるのではなく、日程優先で催されているのです。7月末-8月頭の海が安定している時期が多いです。イベントとして見た場合、天候と海況が穏やかそうな時を優先して選ぶのは当然と言えば当然なのですが、さらに、自治体主催の場合、他の行事との兼ね合いなども日程を決める要素に入ってきてしまう。しかたない。、  同じコ−スでも日時(潮)で難易度が変わってきますね。


装備

 伊豆・利島横断2002の時のセツの装備例です。

 カナリ―イエローのシリウスS、
究極に近い吉角パドル。
(パドルはG1Fのカーボンシャフト、215cm、80°。これで常にトップグループにいて、筋肉痛ゼロでした。軽く漕げて高速巡航を省エネで漕げるツーリングパドルです。)
PFD:MTI・ナミ、
スカート:スナップドラゴン、
グローブ&シューズ:サンダーウエア
サンブロックTシャツ:BUNF
バーギーロングショーツ&ベンテッド・スプーンビル・キャップ:Patagonia
サングラス:オークリー・レーザーブレード
時計:カシオ・ツインセプト・ツインセンサー

フロントデッキ周りの装備

・パウチラミネートしたチャート、
・アクアパックに入れたGPS:map21、
・視認性バツグンのシルバ70−UNEコンパス:バウの方角がわかる横読みできるシ−カヤック用
・写真には写ってないが吸い口をクイックキャップに改造した500ccボトル
(中身はザバス1袋を溶いた。)
・上部にあるオレンジ色のものはデッキ内足元に置いていた布バケツ。食料はこの中に。
リヤデッキ周りの装備

・ ミラージュ・ハイドロセル(グレゴリ-)の給水パックはシート後ろに。チューブはコーミングとスカートの間から出す。チューブ吸い口をベルクロでPFDの胸のあたりに固定。パドリングを止めずに水を飲むことができる。吸い口には弁が付いているから、口を離してもチューブ内の水面は下まで下がらずに、吸い口のあたりにとどまっていて、すぐに吸うことができる。容量は3500cc入るが、今回は1000ccのみ。フロントデッキの500ccと合計1500ccで充分余った(2001利島は薄曇だったので助かった。)
・ シート上には3mm厚のネオプレンゴムの座布団。
・ ハイタ―のベイラーはオシッコ用。コードを付けて、コクピット奥からたぐれるよ
うにしてある。
・コクピット内に排水用のポンプとスポンジ
・リアデッキには スペアパドルのフェザークラフト・クラトワ
海峡横断装備カタログ
GPS

飲料は?

天候や個人差でけっこう差がでてきそうです。
2001の利島横断でみんなに聞いてみました。

       取材協力ありがとうございました。              

伊東さん
@富津
 700mlのボトルにエネルゲンと500mlのポカリです。
最後はポカリが少し残っていましたね。暑くなかったせいもあるかも…。
田山さん  水は500ml、2本でした。
田中さん
天狼星
 アクエリアスの2Lを一本用意して。消費量は半分。
セツ
2002利島
エネルギー飲料のザバス500ml(に1袋)と水1000ml用意して充分余った
セツ
95大島
 エネルギー飲料のザバス750ml(に3袋)と水250mlを消費


食料は?

横断中のエネルギ−補給に気をつけておきたい。
個人差でけっこう差がでてきそうです。       
2001の利島横断でみんなに聞いてみました。   

取材協力ありがとうございました。         
他にこんないい物があるよ!という方メール下さい

伊東さん
@富津
 ウィダーinゼリーを三つ、飲みました。あとはセツさんからバナナ二本とまんぞうさんからパイナップルの乾燥したやつを二つ。
 利島もそうでしたけど、その前の予行演習(マジ漕ぎwith天狼星)でも「食う」ことは大事なんだなぁと思いました。
 体は正直なもので、エネルギーが不足してくると途端に動きが鈍くなります。「気持ち」で何とかしようとしてもやっぱり限界がありますね。
 けむたまさんはコンデンスミルクのチューブを推奨してました。
手っ取り早くギュッと摂取するという意味ではウィダーinゼリーもお勧めかな。

田山さん  パイナップルのドライフルーツとつまみのナッツを持ってきました。
田中さん
天狼星
 ビタインゼリー二つあって、でも、消費は一つ。
これは、食べなくても別に、問題なかったと思います。
(セツ:んー蓄えの勝利かな? セツは蓄えがないから、食べなきゃいかんという、脅迫観念が!)

 まんぞうさんは、コンデンスミルクをチューブごとイッキ飲みしてましたね。
その後「うぇ〜、気持ちワリ−」って。
(セツ:フフ、彼は乳製品消費推進派ですからねえ)

セツ
2002利島
 エネルギ−飲料(ザバス)で水分補給も兼ねていました。(これも大切!乾く前に飲む)
バナナを頻繁に食べていました。またエネルギ−になりやすい糖分補給にひとくちヨウカンを持っていってた。リフレッシュ用にビタミンC味ののタブレットもいいです。
 キャンディもいいです。(イチゴミルクって海水に溶けるの知ってます?デッキに出しておいてはダメです。パッケージの中の海水が、イチゴミルク味に・・・)

セツ
95大島
 マ−ブルチョコ、オニギリ、オ−ルレ−ズン,ビタミンC(未使用)、一口ヨ−カン、バナナ3本(たくさん食べた)
(チョコは溶けてしまいます。マーブルのようなハードシェルを持ったものがイイです!)


トイレは?
ガマンするのは体によくありません。
なんらかの方法でスッキリしましょう

・ベイラーにする。 これ一番簡単。
・誰かに艇をつかんでいてもらい、海に泳ぎながら、すます。
・伴走船に乗ってトイレを借りる。
・マイカヤックをオマルにする。
向こうの港に着いたら沈して泳いで、水抜きすればOKです。誰も気づきません。

ダイビングだってそのまましてしまうのだから。
・オシッコを止める薬。というのがあるそうです。かのポール・カフィンが使ったことあるようです。数10キロ上陸できないシビアなところが続いたとこで使ったそうです。 肝臓を壊したそうなので、止めた方がいいです。

○山さん  シッコは3回もしてしまった。一回はカヤックからおりて太平洋に、後2回は・・・・。言えません。
サ○子さん  伴走船のトイレ借りました。
セツ  ベイラー派です。
 座ったままベイラーにオシッコする時、尾珍沈を出しやすいように履く物に気を付けます。
 モモの裾口の広い、パタゴニア・バギーロング・ショーツ。
しかもインナーブリーフの付いていないレディース物を履いてます。下着はつけません。

 津軽海峡横断では、前夜に飲みに行ったので、当日はたくさんしました。飲み過ぎ注意です。
 座席に座った状態で用を足せない人もいるようなので、そういう方は練習したほうがいいかも。


諸注意

 カヤックのデッキのショックコードが痛んでいたら、横断前に変えておきましょう。しっかり固定できることが大切です。
 長時間海水に浸かった手はブヨブヨになってしまうのでプロテクションが欲しい。私は通常は素手のパドリングの方が好きなのだが、海峡横断の時だけはパドリンググロ−ブを付けます。それでも手のひらのまん真中にマメができた。
 体調をベストに保つことがとても大切です。
充分な睡眠をとりましょう。
・枕が変わると寝られない人は、マイ枕を!
・宿にカトリがなくて、蚊に悩まされて眠れないのも最悪です。気になる人はマイ蚊取り!

 海峡横断で一番つらいのは朝が早すぎることだ。朝食もあたふた詰め込むだけといった感じです。
 大会によっては、カヤック保管場所とスタート地点が離れているところもあります。早朝に体が起きてないのに、重労働でバテバテにならないように、キャスターがあると万全。
 出発点の港のスロープというのは、岩ノリ等でとんでもなく滑ります。
転んで
貝で手を切って、出場を断念した人もいました。要注意です!
 カメラを首から吊っての長時間はストレスがあります。
フロントデッキのショックコードにはさんだほうがいいですが、落ちないようにカラビナでロックしましょう。
 日焼けに気を付けなくてはならない。体力をジワジワ奪われて長時間でバテさが違ってきます。日焼け止め(SPF値の高い物)はしっかり塗ろう。サングラスも必要。帽子も絶対必要。即乾性Tシャツも必要です。
 伊豆と大島の間には船舶のふたつの航路が有る。稲取から約5〜6マイルのところに500〜1000トンクラスの船の航路があり、約10〜11マイルのところに1万トンクラスの航路があります。
 目視できればいいのだが、95年は
濃霧で視界が30mくらいでした。まったく見えない。伴走船がレ−ダ−で見ていてくれ、船舶が航路を横切る時は我々に止まれと注意してくれるが、どんな船が通ったのか姿形も見えないし、音もまったくしない。ただ通り過ぎた後の波がいくつか来るだけで、すべては霧の中。
 もし霧が出た場合、方角はGPSでわかるけれど、大型船とのミーティングを考えると、レーダー無しだとかなり危険な海域です。


データ
注:コレはセツのタイム=トップグループのタイムです。
他にデータをメールなりでいただければUPします。

伊豆須崎〜利島 01 32kmを5時間45分 休憩含む平均速度: 5.6km/h 実平均速度6.5km/h
伊豆稲取から大島95 約30kmを4時間50分 休憩含む平均速度: 6.2km/h
佐渡海峡 約41kmを6時間20分 休憩含む平均速度: 6.5km/h


ペース
 ロングランではペース配分が大切です。
無理をせずに、一定ペースを守り、疲れる前に休憩をとるのが鉄則です。
 第一回目の大島は スタ−トからガンガン飛ばすひとがいました。早朝のスタ−ト直後はウォ−ミングアップがてらに漕ぎ出したいものです。 その時は1時間たっても休憩はなく、1時間20分で少し休憩。後ろが追いついてきたら、さあ出発の最悪パタ−ンでした。
 

 2001年の利島横断で、セツのお仕事は常に先頭にいて集団全体のペース配分をすることでした。
 このイベントはレースでもないし、タイムトライアルでもない横断ツーリングなのです。
 よく腕自慢なパドラ−がガンガン独走して、後尾ととんでもなく離れてしまうことがある。一時間に一度の休憩、先頭が休憩タイムに入って、後尾が追いついたら休むまもなく出発! そんなムゴイ。後ろの人は先頭がはるかに行ってしまうと、漕ぐ気力も失せてしまう。あげくの果てに伴走船に牽引されたり、ピックアップされたり。  あきらかに経験不足、実力不足での参加は問題あるけれど、フツーに漕げる人には、自力完漕させてあげたいですね。

 参加人数の多かった大島大会では、先頭と後尾が2km離れてしまうなんてこともあったようだ。そうなると海上保安庁からクレームが来たらしい。これって2kmの長さの船が動いてるってことと同じみたい。大きな船の航路になっている関係上、あまり長く伸びるのは好ましくないですね。
 で、自分勝手に突っ走ってしまうような人がいると困るので、主催者は一匹狼の単独参加者よりクラブチーム員での参加の方を歓迎しているのです。

 今回、吉角パドルのおかげでスイスイ漕げて、気を許すと4ノット越(時速7,5kmくらい)で巡航してしまい、GPSの到着予測時刻を見ると、『9:40』と表示されていました。そのペースで漕いで、ふと後ろを振り返ると、かなり後ろと離れてしまいます。
 先頭グループのみんなにペースダウンをお願いして、時速7kmを越えないくらいで漕ぐ、到着予測時刻は10:20くらいを目安に漕ぎました。
 GPSはペースを保ちながら漕ぐのに凄く役にたちました。
 今回参加者19名中13人がZENメンバーで、先頭集団をほとんどZENで占めていたから、ペースダウンの意図をわかってもらえた。(最後尾はZENメンバーではありません。念の為。)
 一人、レーシングの選手だったという方も先頭を飛ばしていたので、ペースダウンをお願いした。海はまったく初めてで、レーシング艇のくせがでて、止まったり、速度が落ちると不安定になってしまうのでついつい・・・とおっしゃっていた。

 ペースを守ったおかげで最高齢の柳瀬さん(61才)も「今回は楽に漕ぐことができた。前回は若い人がドンドン飛ばして、ペースが速すぎて、疲れたよ。今回はいいペースだった。」
・・・・・・そう言って頂けるとペースを守ったかいがあるというもの。
 で、最後尾の人(他クラブ)は、「今回はレースだったんですね」 なーんて言ってた。
 先頭は時には止まり、ペースダウンして漕いでたのになあ!でもそう言った彼は、5月にシーカヤック始めて、まだ3ヶ月。そのようなビギナーも落伍させずに渡れたペース配分はGOODであった。
 上のデータの平均速度を見ると、利島はダントツにノンビリしてました。トップグループにはゆっくり過ぎて、余裕の漕ぎでしたね。



海峡横断携行品チェックリスト

 忘れものがないようにチェックリストつくりました。
セツ個人のものなので、当てはまらないとこが多いとも思われますが、参考にして下さい。
 以下、コピーしてワードに貼り付けると、ちょうどA4一枚になると思います。

海峡横断持ち物リスト

*ラゲ−ジ
□C20(防水バッグ) □DN(デッキネット) □DB(デッキバッグ)
□NB(布バケツ)   □メッシュバッグ

*カヤック用具
□カヤック   □パドル  □スペアパドル  □PFD
□スカ−ト   □ポンプ  □フロ−ト    □ベイラ−
□スポンジ   □ホ−ン  □ト−ライン   □スティラップ
□カ−ト    □セ−ル  □コクピットカバ−□カヤック座布団

*ウェア
□サングラス  □帽子   □Tシャツ    □ショ−ツ   
□シュ−ズ   □グロ−ブ □日焼け止め   □バンダナ
□パドリングジャケット   □レインハット  □ピンチ    −OR
□ア−ムウオ−マ− □レッグウォ−マ−  

*ナビゲ−ション
□コンパス   □MAP  □マップケ−ス  □ビノキュラ− 
□ダマ−ト   □ペン   □GPS     □GPSケ−ス −DB

□カメラ    □フィルム □スーパークロス □フィルタ−  −DB

□ファ−ストエイドキット  □目薬      □ティッシュ
□バラスト用10 バッグ   □携帯電話    □携帯電話ケ−ス
□リペアキット       □工具              
□ナイフ          □時計

□ラ−ジボトル □ボトル  □アイスパック
□ザバス    □バナナ  □ヨ−カン    □ビタミンC
□オ−ルレ−ズン      □ビタミンC   □ク−ラ−バッグ−NB

□着替え    □下着   □洗面セット   □タオル 
□免許   □財布  □ロ−ドマップ  □ディバイダ− □定規


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