GPS

GPSって? 現在位置表示 他の基本機能 GPSの進化
エンペックスMAP21 各モード画面 画面のカスタマイズ 付加機能 仕様等 防水性


2002/7/16
更新2002/7/17 MAP21のカスタマイズ

 おがさわら丸の船上でGPSで遊ぶ吉田さんと鈴木さん。
 目印のない海を1000キロもダイナミックに移動するおがさわら丸の船上は、GPSのお稽古にはおあつらいむき。

 父島までの距離が刻々と変わり、船の速度がわかり、あと何時間で着くという情報が瞬時にわかる。

 
GPSって?

 GPSはグローバル・ポジショニング・システムの略です。
  GPSはアメリカ合衆国国防総省で開発された、人工衛星による地球方位システムのことです。
 もともとは軍事用に開発されたもので、地球の回りをまわる24個(のうち3〜4個)の衛星から発信される高精度の時間信号と位置情報を受信し、自分の位置を計算して緯度、経度、高度、方位などを連続的に表示し、目的地までのルートをナビゲートできます。


 軍事用に開発されたシステムなので、かつては民間使用については、ワザと精度を少し落としていましたが、現在は解禁となり、誤差は15mとなりました。速度誤差も 1m/s以下です。(エンペックス)

 GPSは20世紀の傑作発明品のひとつでしょう。
 何も目印の無い海上で自分の正確な位置を知ることができます。

 また目的地までの距離,方位角度が瞬時にわかり、航行中の自分の速度、方位角度のズレ、その時のスピ−ドのままで行くとあと何時間でゴ−ルできるか、また自分の軌跡もリアルタイムで表示してくれます。

 海峡横断中はこれによって、自分のペ−スをつかめて、潮の流れに影響されてることも把握できます。



現在位置表示

  そもそもGPSが表示してくれる現在位置とは、北緯●度△分・東経●度△分といった座標軸の値なので、コレを見て、すぐどこだかはわからないです。
 地図や海図上にその値をおいて、初めてどこにいるかわかるのです。
 そもそも航海での現在位置指定がそうだったので、その筋の人にはコレでよかったのです。

 また、海の世界で使われる距離や速度の単位は、マイル(シーマイル:海里)やノットを使います。1マイルは約1,852kmなのですが、そもそもは緯度の1分間の距離をさしているのです。 そして1ノットとは1マイルの距離を1時間で移動する速度(約1,852km/h)なのです。

 なので、緯度経度であらわしていた方が、2点間の距離がすぐわかるし、距離・速度・時間の関係がわかりやすいのです。

 さらに、通常の地形図では5万分の1縮尺や2万5千分の1縮尺と規格があるので、1cmが地図上で500mだとかすぐわかります。しかし海図の世界では縮尺はかなりまちまちなので、緯度経度間で距離を見た方が手っ取り早いのです。また、マイルやノットが合理的なのです。

 したがって、海図上で位置確認をしやすくするには、印刷されている緯度経度線以上に細かく緯度経度線を描き込んでおいた方がいのです。
 でも、線をたくさん書き込むと今度は海図自体が見にくくなってくる。

 そこで、セツは考えました。海図のウラに緯度経度線を書いて、位置確認したい時だけ、天にかざして、透かして見るのです。(下の写真)
 何度何分の数字はウラ文字で書きます。透かし見た時に逆にならないように。

プサン港周辺 透かせると裏の細かいラインが浮かび上がる


他の基本機能

 ほとんど多くのGPSの基本機能は、現在位置の表示の他に、以下の機能があります。

・インプットした目的地への、現在位置からの距離、方角の表示。

・移動中のナビゲーションとして、自分が進んでいる方角と、真の方角とのズレ、目的地への距離、移動速度、到着予測時間。

・複数の設定ポイントを経由したルートの作成とそれに即した実際のナビゲーション。

 初期タイプのGPSでも、これらのベーシック機能はだいたい備わっているはずです。

 

GPSの進化

 GPSは最初機械がとても大きくて、到底カヤックに携帯できるものではなかった。
それがだんだん小型化されています。
 時計型GPSもあるけれど、ナビゲーションに使うには、デイスプレイの大きさはある程度必要だし、市場規模を考えると、携帯電話よりは小さくはならないでしょう。 だから2002年のこのサイズで下げどまりか?

 価格もとてつもなく下がってありがたいです。 でもこちらも市場規模を考えると、こんなものかな?

 演算速度も上がり、立ちあがりも素早くなってきています。

 電池の寿命が伸びました。内部省エネのため連続使用が長くなってうれしいですね。

 付加機能の追加。

 そして、 地図表示をして、その上に現在位置を表わすといった画期的なものが登場しました。 極端に言えば、紙地図がなくてもGPS単独で使えるのです。これが一番ありがたい進化ですね。

 
エンペックス社などは、バージョンUPをWEBからダウンロードして、パソコン経由でアップグレードできるシステムにしています。



使ってみた
エンペックス・ポケナビ・MAP21



エンペックスMAP21 各モード画面 画面のカスタマイズ 付加機能 仕様等 防水性


 セツの使っているGPSは、以前はマジェランのGPS3000でしたが、現在はエンペックス・マップ21。
 やはり、地図表示が欲しいから変えたのです。
 2002年7月現在、エンペックス・マップ21がベストでしょう。
(2002年7月10日エンペックス・マップ21EXとして、バージョンアップされました。)


 
 地図表示GPSの初期のものは、地図の縮尺が大まか過ぎて使えませんでしたが、マップ21は充分良く出来ています。 
 エンペックス・マップ21では、日本全国を網羅する昭文社マップルの1/20万電子地図が内蔵され、30段階にズームできて、最も詳しいスケールは50mです。
 
 1画面上に、鴨川松島〜仁右エ門島が表示され、現在位置がわかります!
 このくらいのエリアが表示されれば他に言うことなしです。

 さらにPCでスキャンした海図や地図を取り込んで表示できるのです。

鴨川松島〜仁右エ門島 画面

 松島の湾がわかるだろうか? 弁天島やサムライ島、右のアシカ島も表示されています。(
仁右エ門島は画面下方の群島。ニエモン群島!)

 これでスケールは500mモードです(縮尺のこと)。50mモードまでアップすることができます。


 マップ21では、20mくらいの岩の小島も表示されています。
 同社の普及タイプの65EZは、目安として10キロ平方以上の島を表示するようです。

 


実際に、伊豆利島横断に使った各モード画面を見てみましょう。
GPS:Map21の地図画面モード

 設定で、画面上を北にも、進行方向を上にもできます。今回は進行方向優先にしました。
(伊豆半島を横にして表示しています。
コンパスも画面左上に表示されます)。

スケールは10kmで伊豆半島〜利島をカバーしています。(スケールは50m〜500kmの30段階から選べる)

 出発点に三角旗、目的地の利島にチェッカーフラッグ。大島と新島も表示されています。
 この写真は横断の後なので、漕いだ軌跡が全て表示されています。ちょっと蛇行があるのは潮の影響か。もしもっと流れが早い場合、フェリーグライド角度が適切かどうかも読めるね。

 この画面でのデータは、
時刻、目的地への方位角度、あと何Km、現在の緯度経度などが表示されます。
(写真のデータは違うものが出ています)


『現在位置情報』画面モード





 最初の窓には本来「東京都港区」などの
現在地名が表示されるはずだけど、海上だったから無番地?
 
緯度経度、高度、速度、最高速度、移動距離が表示されます。

『ナビ情報』画面モード



 出発点から目的地までの、
残りの距離と、そのペースで漕いだ時の到着予測時刻が表示されています。
 利島横断では一番多く使った画面です。

 視程が悪く、ずっと島が見えなかったので、残りあと何キロってのはすごく励みになるね。

 到着予測時刻はペース配分にとても役だった。

 実際、休憩時間のたびに、これをメンバーにアナウンスして、好評だった。
 
\(`o'")  海峡横断では漕ぎに専念したいので、モードをおくって、画面を切り替えるのはわずらわしい!
 地図画面モードひとつで、
速度・残りの距離・到着予測時間・方位角度
を表示して欲しい!
 そのように、ユーザーがカスタマイズできたらいいな〜〜! 
エンペックス様! ぜひお願い!


カスタマイズ画面

画面のカスタマイズ

(^^;) すみません。 カスタマイズできました! (^^;;;)
 鬼のようなマニュアルは初期設定後にどこかへぶっ飛んでしまい、わからなかったのですが、カスタマイズできるのでした。
 地図画面モード下部に現れるデータ窓の個数をまずカスタマイズして4個に。
 そして内容も高度など10項目から選べます。 
速度・目的地方位・目的地距離・到着予測時間、を選びました!
 画面は上を北にセットしてみました。大島〜新島&式根島が映ってます。
 昨年、横断中に色々モードを変えてたワタシはおバカでした。




マップ21付加機能
簡単入力

 GPSで、まず目的地の場所を設定して、ナビゲーションのルートを作るさい、目的地の緯度経度を調べて、その数値を入力しなくてはなりません。
 海図にはそのエリアの主要港の緯度経度データが書かれていますが、大体は地図から測って緯度経度を求めなくてはなりません。
コレはかなり面倒な作業です

 ところが、エンペックス・マップ21では、あらかじめ入っている
ポイントリストから地名を選べば、自動的に緯度経度数値が入ります。
 もしくは
地図画面を出して、カーソルを持って行き、選択すれば、緯度経度数値が入ります。
 Webのアドレスを1文字づつ書く手間とコピー&ペーストする手軽さを比べる以上の簡便さです。
 付加機能では一番お気に入りのコトです。
ポイントリスト

 とてもたくさんのポイント(場所)が分類され中に入ってます。(各アイウエオ順)
それぞれに緯度経度データが付いています。
35,500個所入っているそうです。
 ナビゲーションのさい目的地を指定するのに使います。
また、潮汐データや日の出・日の入り時刻を調べるさい、場所を特定するのに使います。


・JR駅(4533駅)
・私鉄駅(2479駅)
・役所(3426)
・大学(491校)
・山(2656座、愛子岳もある!)
・高原(152)
・渓谷(459)
・島(1101、最初に出てきたアアラ島:香川県って? ニエ門もある)
・湖沼(567)
・滝(787)
・峠(1915、最初に出てきた嗚呼難儀坂峠ってすごそう!)
・岬(841)
・港湾(135)
・漁港(190、天津漁港もある)
・空港(90)
・道の駅(387)
・休憩施設(223)
・ホテル(403)
・公共の宿(507)
・ゴルフ場(2237)
・スキー場(372)
・キャンプ場(481)
・海水浴場(418、多田良あり)
・スタジアム(117)
・競馬場(10)
・遊園地(185)
・博物館(281)
・美術館(395)
・水族館(62)
・植物園(137)
・動物園(42)
・公園(336)
・観光地(630)
・温泉(2274)
・神社(1345)
・寺院(2553)
・城跡・史跡(86)
・名勝地(241)
・天然記念物(152)
・名水(198)
・インター(1196)
・都市高速出入口(78)
・ジャンクション(57)
・サービスエリア(109)
・パーキングエリア(244)
・ユーザーが登録できリスト。


ユーザーが登録できリスト。
 お気に入りの場所はポイントとして最大500件まで保存することができます。
ポイントは名前やアイコンを付けて、ポイントリスト内に収録されます。
 ポイントの登録は、
@地図上で現在位置をマーク(記録)する
A地図データに登録されている地名を選択する
B登録したい場所の緯度・経度を入力する
  方法があります。
登録されたポイントはいつでもリストからカンタンに検索できます。


潮汐情報日の出/日の入り時刻

 日本各地の港の満潮、干潮などの詳細な潮汐情報や、知りたい場所の日の出/日の入り時刻などをグラフや数値で表示します。

 これらの情報はシーカヤッカ−にとってとてもありがたい情報です。
潮汐情報は2画面あります。

 それらの情報を得るには、
1)調べたい場所をまず選びます。
2)調べたい日時を選びます。

 場所は下記の四つのところから選びます。
・マップから、
・ポイントリストから
・自宅(登録した)
・現在位置

・マップからは、表示された地図上の調べたいところにカーソルを移動させて選びます。
・ポイントリストから 調べたい地名を選ぶと最寄りの基準港の情報が表示されます。

 試しにイジワルにもかなり内陸部の海なんかない青崩峠の潮汐を調べたら、焼津港が出ました。
 最寄りの基準港(約736ヶ所)のデータが出るのです。

 海上保安庁の潮汐表では全国71ヶ所の標準港があり、そこから現在位置までの修正値というのがあるのです。例えば鴨川だったら、最寄りの標準港は鹿島で、+35分のズレがあります。
 ところが、マップ21では10倍以上の736ヶ所なので、修正は不要と言えるでしょう。 

 日の出/日の入り時刻は、基準港ではなしに選んだ場所を知ることができます。
 
マップメジャー

 ナビゲーションとまでともいかなくとも、2点間の直線距離を調べることができます。
使い方は起点と終点を
下記の四つのところから選ぶだけです。
・マップから、
・ポイントリストから
・自宅(登録した)
・現在位置


 ちなみに穴川インターから姉崎袖ヶ浦インター までを見たら、24.4kmでした。
多彩なナビゲーション

@ルートナビ:目的地の途中に回り道などの経由地を設定してルートを作成 すれば、自動的に目的地まで案内します。

Aリターンナビ:ポケナビに記録されている軌跡をもとに通ってきた道を戻る機能です。

B緊急ナビ:例えば、船に乗って何か落し物をしたとき、マークキーを2度押し(ダブルクリック)すれば緊急にその地点まで戻る機能です。
CFカード使用可能

 コンパクトフラッシュカードスロットがあるので、本体のメモリー以外に軌跡やポイントデータをCFカードに保存することができます。
 本体のメモリーがいっぱいになった時や行き先ごとにポイントをまとめておきたい時に大変便利です。又、パソコンで編集したポイントなどもポケナビで使用できます。


日本語表示

 これ、とても大切。 外国製のものを使った時、専門用語でつまづきます。キカイにディスプレイされ、わからないたびにマニュアル見てたのではいけませんねー。

グループチェック機能

 
携帯電話やトランシーパーを接続して、相手の位置がマップ上で確認することができます。
 
※グループチェックには接続ケーブル(オプション)と変換用モデム(市販品)が必要となります。
ELバックライト付

 夜でもはっきり見えるので、もしもの場合はありがたいですね。
点灯時間は6段階から設定ができます。


しおり機能

 電源を切ったときの画面が次回起動時に表示されます。



仕様 → 
オプション&動作確認CFカード → 
MAP21EX ¥69.800 → 

防水性

 日常生活防水(JIS4級)
なので、そのままカヤックに持ち込むのは危険です。
エンペックスから純正指定されている防水ケースのアクアパックがお薦めです。あつらえたようにジャストサイズ!
 もちろん、ケースの上から操作できます。水に落としても浮かびます。
 写真は2001年の利島横断の時のもの。5m防水なので、波をかぶっても平気
 → 利島横断のページ

#130 携帯電話用 がフィットします。
折りたたみ式電話むけ。GPSや太陽充電器もOK。内寸225/105 ¥2400


! シーカヤッキングでは必ず乾燥剤を入れてください。結露します!

(写真のケースは旧タイプです。)
 実際の海峡横断では、GPSとデッキコンパスの2つを併用させるのがベストです。
 自分のカヤックのバウが向かっている角度を表示してくれる、
横読みできるデッキコンパスはとても大切です。
 ことに目的地へ直線的に向かうのではなしに、潮流航法する場合はなおさら!!
 進路維持にはコレの角度をキープするように漕ぐ。
シルバ70−UNEコンパス。
(手前はアクアパックに入ったGPSマップ21)
 その他のGPS → 


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